TOY JOY POP
2006年9月25日 読書
ISBN:4894254565 文庫 浅井 ラボ ホビージャパン 2006/08/29 ¥700
浅井ラボの新作は現代日本で、ファミレスでだべったり援交したり関節ババァとバトルしたり。女子高生二人の性格造形とか浅井っぽさがよく出てる一方、都市伝説と化している関節ババァみたいなキャラは浅井作品では新鮮。
ここが面白かったと指差していえないのだけど、全体的に見ると何故か面白かったという不思議。ただ、服とか化粧品とかのブランド名を羅列されても、門外漢の私にはわけわからんかった。
それにしても舞台が現代日本のせいか、作中の駄目な男の描写が、私がどうしようもない駄目人間だと語りかけてくるようでそれが素敵に鬱。
作者ブログで実は真犯人がいるということを知っていたので、読みながら見つけようとしたけど、一回目は見つけることができず再読してそれっぽい人物を見つけた。
一見して犯人はいない、あるいはもし居たとしても間接的な加害者しかいないと見える中で、ただ二人だけ実際に人を殺している人間がいる。つまり彼らこそ二人組の殺人者と呼ばれるものであり、この話の真犯人(実行犯)ではないか。証拠は94,148,390,391ページあたり。答え合わせのためにネット巡回してみたらどうやらあってるっぽい。
8.5/10
福沢礼一は退屈だった。世界には流言飛語が溢れてる。曰く「現世は神の怒りにより、間もなく滅びる」。曰く「手足をボキボキに折る関節ババアがいる」。などなど。でも、現実に福沢の周りには何も起こりはしない。山崎椎菜は問う。「フク、そろそろ死ねば?」「言葉って暴力だよね」。ただひたすらに駄弁るだけの5人の男女。彼らの中で周囲で暴走する、通常で異常なミステリー・シンキングタイム。青春は時として軽やかに迷走する。
浅井ラボの新作は現代日本で、ファミレスでだべったり援交したり関節ババァとバトルしたり。女子高生二人の性格造形とか浅井っぽさがよく出てる一方、都市伝説と化している関節ババァみたいなキャラは浅井作品では新鮮。
ここが面白かったと指差していえないのだけど、全体的に見ると何故か面白かったという不思議。ただ、服とか化粧品とかのブランド名を羅列されても、門外漢の私にはわけわからんかった。
それにしても舞台が現代日本のせいか、作中の駄目な男の描写が、私がどうしようもない駄目人間だと語りかけてくるようでそれが素敵に鬱。
作者ブログで実は真犯人がいるということを知っていたので、読みながら見つけようとしたけど、一回目は見つけることができず再読してそれっぽい人物を見つけた。
一見して犯人はいない、あるいはもし居たとしても間接的な加害者しかいないと見える中で、ただ二人だけ実際に人を殺している人間がいる。つまり彼らこそ二人組の殺人者と呼ばれるものであり、この話の真犯人(実行犯)ではないか。証拠は94,148,390,391ページあたり。答え合わせのためにネット巡回してみたらどうやらあってるっぽい。
8.5/10
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