海を見る人

2006年8月31日 読書
ISBN:4150307970 文庫 小林 泰三 早川書房 2005/05/25 ¥735
「あの年の夏祭りの夜、浜から来た少女カムロミと恋に落ちたわたしは、1年後の再会というあまりにも儚い約束を交わしました。なぜなら浜の1年は、こちらの100年にあたるのですから」――場所によって時間の進行が異なる世界で哀しくも奇妙な恋を描いた表題作、円筒形世界を旅する少年の成長物語「時計の中のレンズ」など、冷徹な論理と奔放な想像力が生み出した驚愕の異世界七景。SF短篇の名手による珠玉の傑作集。

大学物理を早々に挫折した私にはわけわからんという物理描写が多かったですが、そこは想像力でカバー。話の舞台がどれも普通の世界じゃないので設定好きにはたまらないですよ。

特に印象が残ってるもの。
舞台が一番好きなのは、「時計の中のレンズ」円筒世界と楕円体世界の光景を脳内で思い浮かべると圧巻。
一番わけわかめだったのは「天獄と地国」。どんな形の世界なのか想像しづらかったのに、解説を読むとさらに???となった。
小ネタが良かったは「キャッシュ」。仮想現実内で、各人の持ってる魔点を消費して超常現象(魔法)を引き起こせるという設定はこの本の中で一番好き。

7.5/10
 

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