ISBN:4125009481 新書 多崎 礼 中央公論新社 2006/07 ¥945
去年の聖者の異端書の人といい、今回のこの人といいC★NOVELS大賞は力のある人を出してくるなぁ。
二人の語り部が、交互に話を語り合い、その話の中で過去から現在へと時間が進んでいく構成なのだけれど、これがうまい。途中誰と誰が同一人物なのかわからなくて頭が混乱したけど(というか読み終わった後も混乱してた)、おもしろかったと言えるのは間違いないです。
二度読みすれば構成やら伏線やらが生きているのがわかって、ますます楽しめると思います。
9/10
十八諸島の世界を巡り、世界各地で話を集め、他の土地へと伝え歩く。それが我ら語り部の生業。冬至の夜、我らは島主の館に集い、夜を通じて話をする。それが煌夜祭――年に一度の語り部の祭。
お話ししよう。夜空を焦がす煌夜祭の炎壇でも照らすことの出来ない、真の闇に隠された恐ろしい魔物の物語を……
廃墟となった島主の館で、今年もまた二人だけの煌夜祭が始まった――!
第2回C★NOVELS大賞受賞作。
去年の聖者の異端書の人といい、今回のこの人といいC★NOVELS大賞は力のある人を出してくるなぁ。
二人の語り部が、交互に話を語り合い、その話の中で過去から現在へと時間が進んでいく構成なのだけれど、これがうまい。途中誰と誰が同一人物なのかわからなくて頭が混乱したけど(というか読み終わった後も混乱してた)、おもしろかったと言えるのは間違いないです。
二度読みすれば構成やら伏線やらが生きているのがわかって、ますます楽しめると思います。
9/10
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