ISBN:4840115729 文庫 早矢塚 かつや メディアファクトリー 2006/07 ¥609
もしかしたら自分より年下の人が書いた商業小説を読むのは初めてかもしんない。
語り手は世界であり、一人称でありながら三人称という着眼点は良かったとおもう。何かの拍子でその世界の意思が男子高校生の形として見えるようになってしまった女子高生がヒロイン。二人はとあるカップルの仲が壊れそうになるのを知り、それを止めようとする話。
妹が兄の彼女に嫉妬して、思い切ったことをしてしまう修羅場展開の辺りはおもしろかったのですが、後半思い詰めたキャラが死にかけるとすぐ心変わりという展開が続いたので話に乗り切れず、結局最後まで作者が伝えたいことが理解できませんでした。最後、登場人物たちはハッピー・エンドだと納得してるけど、個人的には全くそう思えなかったことも楽しめなかった一因。
4/10
本日、響依泉子はブルーだった。一大決心して精一杯おしゃれした依泉子はクラスメイトの男子に告白したのだが、あえなく振られてしまったのだ。ショックのあまり「バカ!」と叫んで平手打ちしてしまい、私って嫌なやつ…と落ち込んでいた帰り道の橋の上で、依泉子は見知らぬ男の子に声をかけられる。同じ高校の制服を着た、どこにでもいるような印象の彼は、「依泉子はいい子だと思う」となぞめいた言葉をかけ、あっという間に消えてしまった。いったい、誰だったのか―? 知らない、なのに懐かしい。依泉子はもう一度彼に会えないだろうかと考えるのだが…。出会えないはずのふたりが出会うとき、優しくせつない物語が始まる。
もしかしたら自分より年下の人が書いた商業小説を読むのは初めてかもしんない。
語り手は世界であり、一人称でありながら三人称という着眼点は良かったとおもう。何かの拍子でその世界の意思が男子高校生の形として見えるようになってしまった女子高生がヒロイン。二人はとあるカップルの仲が壊れそうになるのを知り、それを止めようとする話。
妹が兄の彼女に嫉妬して、思い切ったことをしてしまう修羅場展開の辺りはおもしろかったのですが、後半思い詰めたキャラが死にかけるとすぐ心変わりという展開が続いたので話に乗り切れず、結局最後まで作者が伝えたいことが理解できませんでした。最後、登場人物たちはハッピー・エンドだと納得してるけど、個人的には全くそう思えなかったことも楽しめなかった一因。
4/10
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