影の皇子

2006年7月23日 読書
ISBN:4840234868 文庫 スズキ ヒサシ メディアワークス 2006/07 ¥662
 小国ひしめきあうバルダ大陸。そのひとつ、タザリア王国の片隅て。今、ひとりの少年が王宮へと連れていかれようとしていた。その瞳に聡明な光を宿す彼の名はジグリットといった。彼はこの国の皇子とまったく同じ顔をしていたのだ。
 出自の悪さゆえ、王宮では蔑まれる彼だったが、その明晰な頭脳が認められ、皇子の影武者として育てられていく。皇子と同じ知識を学び、同じ武術を学ぶ。次代の王となるに必要なすべてを――。
 そして転機がやってくる。「双子の月の片方が砕ける」という不気味な予言。それが現実となる時、ジグリットは歴史の渦にのみこまれていくのだった!

異世界宮廷陰謀劇。主人公はスラムで窃盗を繰り返す孤児だったが、容貌が皇太子に酷似しているということで王城に連れて行かれ、皇太子の影武者として、皇太子や皇女とともに育てられることに。

読了して思ったことは、サドデレ姉姫様最高。
いくらサドってても内面はガチでデレなので、どれほど主人公を虐待しようとも安心して読んでいられます。主人公と仲良くしようとしただけで、その人間を酷い目に合わすその腹黒さが素敵。
しかも主人公が死んだと聞いて憔悴しても自分の気持ちに気付かず、生きていると知ってもっと酷いことが出来ると喜び狂気に走るその邪悪さには心が沸き立ちます。
次巻では彼女が主要キャラをばっさばっさと謀殺してくれる展開に超期待。

9/10
 

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