学校の階段

2006年7月17日 読書
ISBN:4757725981 文庫 櫂末 高彰 エンターブレイン 2006/01 ¥609
季節は春――高校生活を楽しく送れるラク〜な部活に入るため見学に余念のない神庭幸宏は、ある日、校内を走り回る「階段部」なるものと出会う。学校非公認、邪魔もの扱いの部にムリヤリ体験入部させられた幸宏だったが、ひたむきに「階段走り」にかける部員たちの姿に自分の中に芽生えた欲求に気づく。「とにかく走りたい!」そして幸宏は駆け出す! ビバ青春の無駄足! 真正面から「若さ」を描く第7回えんため大賞「優秀賞」受賞の学園グラフィティ!!

階段を駆け上がり、廊下を疾走するという小学生がやるような競争を、部活という名目で昇華し、青春と熱血を描いた意外な伏兵。正直この題材でここまでおもしろいとは思わなかったです。
素晴らしい技を駆使する先輩たち、特訓の日々、ライバルとの決闘、起死回生の頭脳プレー、部活崩壊の危機と、ベタといえばベタだけどそれを上手く見せてくれました。
高校時代、というか実際に校舎を走り回っていた小学校時代が懐かしいなぁ。

口絵で学校の全景とか地図が載っていたらもっと楽しく読めたに違いないでしょう。

9/10
 

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