イリスの虹

2006年7月6日 読書
ISBN:484023244X 文庫 七月 隆文 メディアワークス 2005/12 ¥641
 平凡な高校生・唐崎省吾は、有翼の怪物『ハーピー』が、人々を“喰らう”現場に遭遇する。絶体絶命の省吾を救ったのは、『正義の味方』を自称する謎の美少女―入州帚だった。消えた人々は殺されたのではなく『情報』を喰われたのだと帚に教えられた省吾は、消されてしまった友人の『存在情報』を取り戻すため、囮として帚と行動を共にする。
 闘いの日々にも失われない帚の笑顔―しかし省吾は、そこに隠された悲しい秘密を知ってしまう…。
“情報を喰らう怪物”ハーピーと、情報の『ささやき』を見ることの出来る少女の闘いに巻き込まれた少年の運命は。

人間の存在を消滅させる怪物・ハーピーと、それを追う正義の味方・入州帚が戦う非日常に巻き込まれてしまった少年が主人公。存在情報を消されると生きているのに他の物と触れ合えないって設定は幽霊のようなものでいいのかな。

情報を消されたら電話ボックスには触れないのに、どうして地面に立てているんだろうなぁ。とか。完全に消化されるまで情報の欠損がゼロというのは都合が良すぎるよなぁ。とか。タイムリミットが迫ってきているのに主人公が動揺している姿がほとんど見られないよなぁ。とか。ラストの大技を使うのなら最初に使っておけば良かったんじゃないかなぁ、いくらリスクがあるといっても正義の味方としてはそれはぬるい態度じゃないかなぁ。とかいろいろとツッコミどころがありました。

でもハーピーが可愛かったから全て許す。主人公のことが好きな人間の情報を取り込んでしまったがために、自らも好きという感情に振り回されてしまう彼女を見ているととてもニヤニヤ出来ました。萌え。

6.5/10
 

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