アイガー北壁を登攀中のクライマーが《神々のトラバース》と呼ばれる地点、ナチの騎士十字章と美女の写真をおさめたロケットをかけた奇妙な遺体を発見した。謎の遺体に関心を抱いたBBC調査員が、ついに探り出した事実とは……第二次世界大戦末期、原子爆弾の開発をめぐりナチ・ドイツが精鋭クライマーを集めて打った奇策。追いつめられた彼らが魔の北壁で繰り広げた壮絶な死闘。日本冒険小説協会大賞を受賞した超一級の山岳冒険小説。
なんとなく買って読んでみましたが、まあ当たりでした。
雪山登山を題材にした山岳小説。人間に牙を剥く過酷な自然との戦いが熱かったです。読みやすい文体なので登場人物たちが何をしているのかもわかりやすいかな。
まるで一本のよく出来た映画を見ているようでした。
ただ、終盤で人があっさり死にすぎな感もしました。
7.5/10
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