サマー/タイム/トラベラー (1) ハヤカワ文庫 JA (745)
2006年4月9日 読書
ISBN:4150307458 文庫 新城 カズマ 早川書房 2005/06/16 ¥693
予想してたやつとはけっこう違ってた。どちらかというと喫茶店でお茶しながら、まったりしたのりでSF作品について言及していくのかなと思ってたけど、物語世界内で現実に存在している不思議事象を追い求めていきながらタイムトラベル物について考察し、やがてはシリアス展開にという感じなのね。
主要登場人物は5人。
まず卓人。ぼく。語り手。濫読家。いろいろ考えがち。未来はそんなに明るくないと思ってる。
次に悠有。ぼくの幼馴染。タイムトラベラー。他人には非常に存在感の薄い印象を抱かせる。この物語は、彼女が時の彼方へ駆けてった物語らしい。
そして響子。ぼくら5人のリーダー。絵に描いたようなお嬢様。時空間跳躍少女開発プロジェクトの提唱者。
それから涼。お金持ちの息子。優等生。常に最短経路を移動しようとするが、それを考えるための時間がかかりすぎ。
最後にコージン。いろいろと黒い噂のある不良。洞察力鋭し。ひょんなことからプロジェクトに参加することになる。
物語は悠有が未来に向かって数秒間タイムトラベルしたところから始まる。初めは何かの見間違いかと思いつつも、プロジェクトとして調査を進めていたぼくらの前でまたもやタイムトラベル。勢いづくプロジェクト。しかし周囲には不穏な空気が漂い始め……。という感じ。
ストーリー部分の評価は2巻を読んでみないことにはまだなんとも言えないけど、1巻を読んだ限りでは私の好みに合ってそうな予感。
ところで章の間に挟まれてる辺里周辺の地理は何の意味があるんだろ? 何かの伏線だろうとは思うけど、正直これをどんな風にタイムトラベルと絡めるのか予想がつかない。
SF設定その他気付いた事とかは(書く気があったら)まとめて2巻で。
7.5/10
この作品を読むのは早すぎたかなという感じ。作品内に名前が出てきた小説で私が読んだことのあるのは「夏への扉」と「アルジャーノン(に花束を)」「ゲイルズバーグの春を愛す」の3つくらい。もっとほかのSF小説を読んどけば、元ネタが知れて違った方向でも楽しめたんじゃないかなと後悔中。
あの奇妙な夏、未来に見放されたぼくらの町・辺里で、幼馴染みの悠有は初めて時空を跳んだ――たった3秒だけ未来へ。「お山」のお嬢様学校に幽閉された響子の号令一下、コージンと涼とぼく、そして悠有の高校生5人組は、「時空間跳躍少女開発プロジェクト」を開始した。無数の時間SFを分析し、県道での跳躍実験に夢中になったあの夏――けれど、それが悠有と過ごす最後の夏になろうとは、ぼくには知るよしもなかった。
予想してたやつとはけっこう違ってた。どちらかというと喫茶店でお茶しながら、まったりしたのりでSF作品について言及していくのかなと思ってたけど、物語世界内で現実に存在している不思議事象を追い求めていきながらタイムトラベル物について考察し、やがてはシリアス展開にという感じなのね。
主要登場人物は5人。
まず卓人。ぼく。語り手。濫読家。いろいろ考えがち。未来はそんなに明るくないと思ってる。
次に悠有。ぼくの幼馴染。タイムトラベラー。他人には非常に存在感の薄い印象を抱かせる。この物語は、彼女が時の彼方へ駆けてった物語らしい。
そして響子。ぼくら5人のリーダー。絵に描いたようなお嬢様。時空間跳躍少女開発プロジェクトの提唱者。
それから涼。お金持ちの息子。優等生。常に最短経路を移動しようとするが、それを考えるための時間がかかりすぎ。
最後にコージン。いろいろと黒い噂のある不良。洞察力鋭し。ひょんなことからプロジェクトに参加することになる。
物語は悠有が未来に向かって数秒間タイムトラベルしたところから始まる。初めは何かの見間違いかと思いつつも、プロジェクトとして調査を進めていたぼくらの前でまたもやタイムトラベル。勢いづくプロジェクト。しかし周囲には不穏な空気が漂い始め……。という感じ。
ストーリー部分の評価は2巻を読んでみないことにはまだなんとも言えないけど、1巻を読んだ限りでは私の好みに合ってそうな予感。
ところで章の間に挟まれてる辺里周辺の地理は何の意味があるんだろ? 何かの伏線だろうとは思うけど、正直これをどんな風にタイムトラベルと絡めるのか予想がつかない。
SF設定その他気付いた事とかは(書く気があったら)まとめて2巻で。
7.5/10
この作品を読むのは早すぎたかなという感じ。作品内に名前が出てきた小説で私が読んだことのあるのは「夏への扉」と「アルジャーノン(に花束を)」「ゲイルズバーグの春を愛す」の3つくらい。もっとほかのSF小説を読んどけば、元ネタが知れて違った方向でも楽しめたんじゃないかなと後悔中。
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