ISBN:4829163429 文庫 上月 雨音 富士見書房 2006/02/10 ¥588

「……おじゃまします」
 僕のアパートのドアをノックも無しに開け、当然のように無言で部屋に上がり込む彼女――支倉志乃ちゃん。
 彼女は小学五年生。僕は大学一年だけど、志乃ちゃんがまだ小さなころから知っている。いわゆる幼なじみというやつなのだ。
 彼女はグリンピースが嫌いなこと以外、おとなしくて全く手のかからない良い子だ。だけど、僕には一つだけ心配な事がある。志乃ちゃんは猟奇的な事件や怪事件にだけ異常に興味を示すのだ。僕は、志乃ちゃんにはワガママでもいいから普通の小学生でいて欲しいのに。
 けれど、そんな僕の気持ちなんかおかまいなしに、彼女は一人で危ない事件の謎に近づいていたんだ。
 大学生の僕とクールな小学生の志乃ちゃんが贈る純愛系ミステリー、登場。

大学生と小学五年生は幼馴染たり得るのかという命題は置いといて、あらすじに純愛系とか書いてあるんですがいいんでしょうか。それじゃ炉……いえ、きっと家族愛とかそういう感じの愛ということなのでしょう。
内容は、大学生の僕と小学生の志乃ちゃんが集団自殺や連続猟奇殺人に関わってなんとなく真相を解決してみたり。Dead End ComplexとDracula Syndromeの二つの話がありましたが、Dracula Syndromeをなくしてその分本筋と思われるDead End Complexを掘り下げて書いてもよかったんじゃないかと。最後の死に対して哲学している部分はちょっと読みにくかったです。
つまらなくはなかったけどあまり記憶に残らない作品になりそう。

6/10
 

コメント

スピリッツ
スピリッツ
2006年3月6日23:01

自分本好きなんで、りんくさせてもらいました。
相互希望です。

たかべー
たかべー
2006年3月6日23:12

スピリッツさん、はじめまして。
こちらからもリンクしておきました。

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